* ハガキを書くことの意味 *

去年の春、私はたくさんの方の支援をしていただいてある問題に立ち向かったことがあります。そこで学んだことは「支援していただいているありがたみ」です。応援しています、という言葉がどれだけ私の心を支えてくれたことでしょう。私はアメリカに住んでいるというのに、日本からもたくさん署名が速達で届きました。結果的にこちらは勝つことはできませんでした。それでも支援のお手紙はずっとずっと心の支えになってくれました。

署名は用紙を一枚お渡しすれば、いろんな人にコピーして配ることでたくさんの支援を得ることができます。なのにあえて今回、あいりちゃんのご遺族支援にハガキを送ることを選んだのか。それには訳があります。署名運動のとりまとめはけっこう大変な作業です。日中時間があまり取れずこのブログの管理で手いっぱいな私にはとうていできそうにありません。そして私が日本に住んでいないために署名をいただいても日本にお住まいのどなたかに間に入ってもらわなければならなくなる。するといたずらや中傷する人が必ず出てくるため二次犯罪の心配が出てきます（すべてがネット署名であれば違いますが）

ハガキを出すには、１、ハガキを買う、２、宛名を書く　３、支援内容を書く　４、切手を貼る　５、ポストに入れるという煩雑な手間がかかります。こんなネットの普及した時代になんと時代遅れなやり方だろうと思われる方もいらっしゃることでしょう。ですが、それだけのことをしていただける方は、きっとこの事件に「何か間違っている！」と人一倍思い入れを込められているのではないでしょうか。その強いお気持ちはきっと検察やご遺族だけでなく、裁判にも強く影響すると考えたからです。

「小さな風」がハガキを送る会だから賛同したとおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。アナログ的で昔風かもしれません。でも私は気持ちを込めるのには一番いいと思っています。

ネット時代の昨今、しばらく手紙やハガキなど書かれていない方も多いと思います。一度机の奥をのぞいてみてください。使ってなかったハガキがぺしゃんこになって、つぶされていませんか？または気分転換にスーパーの文具コーナーで夏らしいハガキを探してみませんか？

ハガキを出したあと、きっと涼しくて満足の風が吹くと思います。もしかしたらあいりちゃんの「ありがとう」の声があなたに届くかもしれません。