* 見られることの意味 その２ *

性犯罪はやはりアメリカが本場なのでは？と思ってらっしゃる方も多いことと思います。私は東海岸（NYやワシントンDCのある方です）に住んでいますが、性犯罪のニュースを見たり聞いたりすることは日常的にはまずないと言っていいと思います。これに理由があるかどうかはまた後日ここで述べることにして・・・。

性犯罪を犯した犯人は矯正がむずかしい、ということはアメリカでは常識になりつつあります。なので刑期を終えても、取りはずし不可能な小さな機械を足につけられ、２４時間監視されている人々もいます。その機械をつけた人は普通の生活をしていてショッピングにも出かけられます。長いズボンをはいてその機械を隠していればはた目には以前性犯罪を犯した人とはまったくわかりません。でもその機械をつけている人の中の一人が言いました。

「この機械があって、よかったよ。いつも見られていると思うと、犯罪を犯したくなる自分にストップがかかるから」と。性犯罪であろうがなかろうが、一度罪を犯した者はその罪意識にさいなまされると同時にその感覚に中毒になってしまうのかもしれない、という話もどこかで聞きました。

「見られているかもしれない」

それだけで犯罪が食い止められることもあります。もっともっと「私たちは見てるんだぞ」というメッセージを社会に送り出せたらと思います。

お問い合わせは[e-mail]まで。